小胸筋の筋力チェック方法|手技テスト・神経リンパ反射・関連臓器を徹底解説

小胸筋の筋力チェック

 

この記事では、小胸筋の筋力チェック方法を解説します。

小胸筋の筋力チェック手順
正しい測定のためのポイント
神経リンパ反射と関連臓器
巻き肩・呼吸との関連

小胸筋は「胸の前面の隠れた筋」で、大胸筋の下に位置する小さな筋肉ですが、肩甲骨の前傾・巻き肩・呼吸補助に重要な役割を担います。応用キネシオロジー(AK)では神経リンパ反射と臓器との関連も研究されています。

小胸筋とは|大胸筋の下に隠れた重要な筋

小胸筋の基本情報:

① 起始
第3〜第5肋骨
・前面

② 停止
肩甲骨の烏口突起

③ 主な作用
肩甲骨の下方回旋
肩甲骨の外転
肩甲骨の下制
肩甲骨の前傾
呼吸補助(強制吸気時)

④ 神経支配
内側胸筋神経(C8-T1)

「巻き肩の原因筋」

小胸筋は現代人特有の「巻き肩」の主因:
長時間のデスクワークで短縮
スマホ操作で硬化
肩甲骨の前傾を引き起こす

そのため小胸筋の機能評価は姿勢改善の第一歩となります。

実施方法

p71701121-1(写真1)

①患者さんはベッドの上で仰臥位になり、患側上肢の肩を最大限に内旋し、その位置で固定させます。

②術者は患側の肩部前方に手を置き、もう一方の手で健側の肩を固定します。(写真1参照)

p71701121-2(写真2)

③術者は患者さんの患側の肩部をベッドに付けるように圧を加えます。(写真2参照)

患者さんはその圧に対して抵抗することで小胸筋の筋力を評価します。

ワンポイント

正しく測定するためのポイント

肩甲骨をなるべく外転させておく必要があります
腹直筋に力を入れて体幹を安定させる
呼吸を止めない
反対側の肩もしっかり固定

注意事項

肩関節の痛みがある場合は中止
過度な圧は避ける
段階的に力を加える

論考

判定方法

この検査を左右両方で実施します。

弱いと感じた側の小胸筋が弱化している可能性があります。

左右差の意味

5%以上の差:要注意
10%以上の差:明らかな弱化
左右差なし:正常

小胸筋弱化が示唆するもの

肩甲骨の機能不全
巻き肩・猫背
呼吸の浅さ
関連臓器(胃)の機能低下(応用キネシオロジー的視点)

神経リンパ反射点

応用キネシオロジー(AK)における小胸筋の神経リンパ反射点:

胸骨の剣状突起の真上

この部位を軽くマッサージすることで小胸筋の機能を活性化できると考えられています。

関連臓器・腺

応用キネシオロジーでは小胸筋はと関連すると考えられています。

「臓器筋関連」とは

応用キネシオロジー(カイロプラクティック由来)の概念:

特定の筋肉特定の臓器に関連性
・経絡・自律神経・内臓体性反射などが関与
東洋医学の経絡理論との類似性

胃との関連

小胸筋の弱化があるとき:
胃の機能低下のサインの可能性
胃酸過多・胃もたれなど
食事内容・生活習慣の見直しも検討

※注意:応用キネシオロジーの解釈であり、医学的に確立した因果関係ではありません。あくまで参考情報として考慮してください。

小胸筋と巻き肩・呼吸の関係

小胸筋は現代人の姿勢・呼吸問題と密接に関連します:

「巻き肩」の主因

小胸筋が短縮すると:

① 肩甲骨の前傾
烏口突起を下方に引く
・肩甲骨が前に倒れる

② 巻き肩の完成
肩が前方に巻き込まれる
胸が閉じる姿勢

③ 連鎖的問題
肩こり・首こり
頭痛
胸郭出口症候群

「呼吸の浅さ」との関連

小胸筋は呼吸補助筋でもあります:

① 強制吸気時の活動
肋骨を引き上げる
・胸郭を拡大

② 過緊張による問題
慢性的な呼吸補助筋使用
横隔膜機能低下
胸式呼吸への偏り

③ 自律神経への影響
交感神経優位
不眠・ストレス

「胸郭出口症候群」

小胸筋の特に重要な問題:

① 病態
小胸筋の下を通る腕神経叢・血管が圧迫
「小胸筋症候群」とも

② 症状
上肢のしびれ・痛み
手の冷感
握力低下

③ 評価
ライトテスト
アドソンテスト
ルーステスト

小胸筋ケアの重要性

① ストレッチ
胸を開く動作
ドアフレームストレッチ

② 姿勢改善
巻き肩の修正
胸を張る意識

③ 拮抗筋の強化
菱形筋・僧帽筋中部下部
肩甲骨の内転

④ 呼吸エクササイズ
腹式呼吸
横隔膜の活性化

まとめ

小胸筋の筋力チェックについて解説してきた内容を整理します。

仰臥位で肩を最大内旋
肩部前方に圧を加えて抵抗を評価
肩甲骨外転位腹直筋固定が重要
左右比較で弱化を判定
・神経リンパ反射点:胸骨の剣状突起の真上
・関連臓器(応用キネシオロジー):
巻き肩の主因筋
呼吸補助筋として活動
胸郭出口症候群の原因にもなる

小胸筋の機能評価は姿勢改善+呼吸機能改善+肩こり予防の第一歩。整体・カイロ・トレーナーの現場で活用される基礎的な評価法です。日常的にも胸を開くストレッチ+拮抗筋強化で巻き肩予防に役立てましょう。

参考文献・出典

・厚生労働省 e-ヘルスネット「肩こり」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

・日本整形外科学会「肩関節周囲炎・胸郭出口症候群」https://www.joa.or.jp/

・日本理学療法士協会「姿勢と肩甲骨」https://www.japanpt.or.jp/

・国際応用キネシオロジー学会「Manual Muscle Testing」https://www.icakusa.com/

・rehatora.net「小胸筋の機能解剖」https://rehatora.net/

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