• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly
小胸筋

小胸筋
pectoralis minor muscle

小胸筋(しょうきょうきん)は大胸筋(だいきょうきん)の深部にある筋肉です。
主に肩甲骨を動かす際に作用し、深呼吸を行う際にも大きく貢献する筋肉でもあります。

midashi英語名称

pectoralis minor muscle(ペクトレィリス・マイナー・マッスル)

midashi小胸筋の解説

小胸筋(しょうきょうきん)は大胸筋の深部にある筋肉です。
主に肩甲骨を動かす際に関与する筋肉ですが、深呼吸を行う際に吸息筋(外肋間筋など)と伴に肋骨を持ち上げるときにも大きく貢献します。

小胸筋が単独で動いた場合は、肩甲骨の下方回旋及び下制動作が行われますが、外転動作はわずかにしか関与しません。
しかし、小胸筋と前鋸筋(ぜんきょきん)が共同して動いた場合は肩甲骨の外転動作に大きく関与します。

何故なら前鋸筋が肩甲骨を外転させながらもわずかに上方回旋するのに対し、小胸筋は肩甲骨を外転させながらわずかに下方回旋するからです。

小胸筋症候群

小胸筋症候群

つまり、この二つの筋肉が同時に働くことにより、上方回旋と下方回旋の2つの動きが相殺され、結果として小胸筋は単純な肩甲骨の外転という動きに大きく関与するのです。
小胸筋の柔軟性が失われるなど小胸筋に何かしらの問題があると小胸筋部分で圧痛(あっつう)や放散痛(ほうさんつう)が生じる『小胸筋症候群(しょうきょうきんしょうこうぐん)』を発症してしまうことがあります。

小胸筋症候群は『胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)』に含まれる病態の1つですが、肩関節を外転させたときに症状がより強く現れるため別名『過外転症候群(かがいてんしょうこうぐん)』と呼ばれることがあります。
乳ガンに対する広範囲乳房切除術では小胸筋も一緒に切除されてしまうため、術後に肩甲骨が不安定になってしまうことがあります。
このためこれが原因で肩関節不安定症になってしまうこともあります。

midashi起始

第2(あるいは第3)~第5肋骨前面

midashi停止

肩甲骨の烏口突起(うこうとっき)

midashi小胸筋の主な働き

kenkou1 kenkou2
運動動作においては肩甲帯の下制下方回旋させる作用があります。

midashi小胸筋を支配する神経

内側及び外側胸筋神経(C7~T1)

midashi日常生活動作

足元にある物を拾う動作や激しい呼吸運動が求められたときに関与します。

midashiスポーツ動作

主に野球でボールを投げる、バレーボールでスパイクをうつなどの動作に大きく貢献します。

midashi関連する疾患

小胸筋症候群(しょうきょうきんしょうこうぐん)、胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)、肩関節不安定症(かたかんせつふあんていしょう)

check

その他の胸部の筋肉

大胸筋鎖骨下筋

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly



全身の骨格筋

KindleBookになりました。

筋肉の基礎知識




運営者情報


当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。
都内でトレーナーとして約18年活動し、その後、カイロプラクターとして約10年活動していました。
現在はフリーランスで活動していて主に健康や運動に関する情報を発信しています。

ピックアップ記事

  1. オーバートレーニング

    オーバートレーニング症候群はスポーツ選手だけのもの?

    『オーバートレーニング症候群(以下、オーバートレーニング)』とは適切な運動強度、量、頻度を超えた状態…
  2. 伸張反射,居眠り

    伸張反射とは?筋紡錘は筋肉と神経をつなぐセンサー

    何かしらの原因で筋肉が急激に引き伸ばされてしまうと、筋肉を構成している筋線維や筋肉の表面を覆っている…
  3. 太ももの筋肉が大事!膝をまもるためにも大腿部前面を鍛えよう!

    二足歩行は人間の動作の中では最も基本的な動作です。 しかし、二足歩行ができる動物は人間の他には存在…
  4. あなたの筋肉量は足りてますか?(サルコぺニアとは)

    『サルコペニア』とは加齢になればなるほど全身の筋肉量や筋力が減ってしまう現象のことをいいます。 サ…
  5. 筋肉が肥大するメカニズム

    人間の身体には、ストレスが加わると、そのストレスに耐えられるように適応する能力が備わっています。 …
  6. 骨格筋の筋線維のタイプ

    私たち人間を初め、あらゆる生物が持つ筋組織は、筋線維(きんせんい)という非常に細い線維によって構成さ…
  7. 骨格筋の様々な収縮様式

    身体を構成する重要な組織である骨格筋(筋肉)は、その力強い動きを発揮する為に『筋収縮』という活動を行…
  8. 骨格筋の構造と筋収縮のしくみ

    [wc_row] [wc_column size="one-third" position="…
  9. 筋肉の種類や分類法

    筋肉はすべての活動の源となる組織で、筋線維(筋細胞)と呼ばれる細胞の束が多数集まって構成されています…
  10. 頚部の働きと役割(左回旋・右回旋)

    頚部の左回旋・右回旋とは 上半身に対し頭部を左右に捻る動作(水平面において)を回旋と呼びます。 …
ページ上部へ戻る