鎖骨下筋の作用と役割(起始停止・神経支配・筋トレメニューなどを徹底解剖)
鎖骨下筋(さこつかきん)とは胸骨から起始し、鎖骨の下面に停止する深層筋で大胸筋に覆われている筋肉です。
鎖骨下筋は胸鎖関節が外れないように、鎖骨と胸骨を引き付けて安定させる働きを持っています。
英語名称
subclavius muscle(サブクレイヴィァス・マッスル)
鎖骨下筋の解説
鎖骨下筋(さこつかきん)は鎖骨の下を沿うように走行している筋肉で、大胸筋に覆われている深層筋です。鎖骨下筋は第1肋骨の胸骨端から起始し、鎖骨下面の外側に停止します。
鎖骨下筋は鎖骨を胸骨に向けて下方に引きます。
鎖骨と肩甲骨を下制するのを補助し、胸鎖関節を保護し、安定させる重要な役割をはたしています。
ウエイトトレーニングではパラレルバー・ディップのような下制運動を行うことで強化することができます。
また、肩甲骨を過度に挙上すると、鎖骨下筋がストレッチされます。
起始
第1肋骨の胸骨端(きょうこつたん)
停止
鎖骨下面の外側
鎖骨下筋の主な働き
鎖骨が外方向に引っ張られるのを防ぎ、胸鎖関節の安定保護に貢献しています。
鎖骨下筋を支配する神経
鎖骨下筋神経(C5~C6)
日常生活動作
鎖骨が外方向に引っ張られるのを防ぎ、胸鎖関節(きょうさかんせつ)の安定に貢献し、スムーズに腕を動かすことにも関与します。
スポーツ動作
腕を大きく動かすときに胸鎖関節が外れないように引きつけ安定させる役割を果たします。
関連する疾患
肩関節不安定症(かたかんせつふあんていしょう)