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僧帽筋の作用と役割(起始停止・神経支配・筋トレメニューなどを徹底解剖)
僧帽筋(そうぼうきん)とは肩こりの自覚症状を起こす主要な筋肉として広く知られています。
僧帽筋は、上部、中部、下部の3つに分類され、それぞれの場所により働きが異なります。
英語名称
trapezius muscle (トラピーズィァス・マッスル)
僧帽筋の解説
僧帽筋(そうぼうきん)は背部の一番表層部にある筋肉でそれぞれ上部僧帽筋、中部僧帽筋、下部僧帽筋に分類することができます。
上部僧帽筋は薄くて比較的力が弱いので、首の動きにはそれほど大きく関わっていません。
上部僧帽筋は主に鎖骨や肩甲骨の引き上げ(挙上)動作時に貢献します。
中部僧帽筋は厚くて力も強く、肩甲骨を挙上、内転、上方回旋させる作用を持ちますが、とりわけ中部僧帽筋は菱形筋群と共に肩甲骨の内転動作に大きく貢献します。
この部分が弱化すると肩甲骨が外側に開こうとするので猫背の原因になってしまうこともあります。
下部僧帽筋は肩甲骨を下制、内転、上方回旋させる助けをします。
上部僧帽筋、中部僧帽筋、下部僧帽筋の3つの部分が一緒に働くと肩甲骨は上方回旋と内転動作が同時に起こります。
このように僧帽筋は、三角筋の働きを助け、肩甲骨を安定させることにあります。
各筋肉の詳細につきましては下記からご確認ください。
僧帽筋の主な働き
僧帽筋を支配する神経
副神経の外枝(がいし)、頸神経叢(けいしんけいそう)の筋枝(C2~C4)
日常生活動作
日常生活では主に肩甲骨の動きに関与し、三角筋と共に腕を持ち上げるなどといった動きの補助にも関与します。
スポーツ動作
柔道やレスリングなど相手を引き寄せる動作に主に貢献します。
関連する疾患
副神経麻痺(ふくしんけいまひ)、胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)、投球障害肩(とうきゅうしょうがいかた)、肩関節不安定症(かたかんせつふんていしょう)など
代表的なウエイトトレーニングとストレッチ
【三角筋・広背筋・大円筋・ローテーターカフ(小円筋・棘上筋・棘下筋・肩甲下筋)・僧帽筋上部線維・僧帽筋中部線維・僧帽筋下部線維・外内肋間筋・前鋸筋・肩甲挙筋・菱形筋群(大菱形筋・小菱形筋)】