前鋸筋(ぜんきょきん)

midashi英語名称

serratus anterior muscle (セレタス・アンテリア・マッスル)

midashi解説

前鋸筋は肩甲骨の外転に関わる唯一の筋肉で、また、僧帽筋と協同して肩甲骨の上方回旋にも関与します。
前鋸筋は第1~9肋骨から起こり、胸郭の外側面を被いつつ、後上方に向い、肩甲骨と胸郭との間を通って肩甲骨の内側縁に付着する幅広い筋肉です。
前鋸筋の起始部が鋸状(のこぎりじょう)を呈することからこの名称がつけられました。
主な働きは肩甲骨の安定化と肩甲帯の外転、上方回旋といった動きに関与します。
前鋸筋に何かしらの問題(例えば長胸神経麻痺など)が生じると肩甲骨の安定化がはかれなくなり、これに伴い肩関節も一緒に不安定になります。
不安定になることで腕立て伏せや、ボクシングのパンチなどがうまくできなくなるばかりか『肩関節不安定症』や『胸郭出口症候群』を招いてしまう恐れもあります。
腕立て伏せを行うときにしばしば肩甲骨が後方に突き出る『翼状肩甲骨(よくじょうけんこうこつ)』という現象を見かけることがありますが、これは前鋸筋の機能が弱っている証拠です。
単に前鋸筋が弱化しているだけなら前鋸筋を鍛えるだけで済みますが、長胸神経麻痺で翼状肩甲骨が起きてしまっているなら早めに整形外科医に診てもらう必要があります。

midashi起始

第1~9肋骨の外側面

midashi停止

肩甲骨の上下角とその間の内側縁

midashi主な働き

kenkou3 kenkou2
運動動作においては肩甲帯の外転及び上方回旋させる作用があります。

midashi神経支配

腕神経叢からの長胸神経

midashi日常生活動作

腕をより前に押し出すような動きや深呼吸時にも関与します。

midashiスポーツ動作

ボクシングや空手など素早いパンチを打つ動作に大きく貢献します。

midashi関連する疾患

長胸神経麻庫、胸郭出口症候群、肩関節不安定症など

midashi代表的なウエイトトレーニングとストレッチ

check

関連記事

全身の骨格筋

筋肉の基礎知識

joint

関節の役割と働き

joint

筋力チェック

joint

筋肉単語帳

tango

KindleBookになりました。

運営者情報


当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。
フィットネスクラブ、体育施設、大学などでトレーナーとして18年間活動してましたが、約10年前にカイロプラクターとして第二の人生を歩み出しました。
そして2016年4月に第三の人生を歩み出しました。

ページ上部へ戻る