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肘筋の作用と役割(起始停止・神経支配・筋トレメニューなどを徹底解剖)
肘筋(ちゅうきん)とは肘関節のやや下側に位置する小さな筋肉で、主に上腕三頭筋の働きを補助し肘関節の伸展に貢献します。
肘筋は肘関節が屈曲するときに、関節包が肘関節に対してずれないように保つ働きをしています。
英語名称
anconeus muscle (アンコウニィァス・マッスル)
肘筋の解説
肘筋(ちゅうきん)は肘関節の直下に存在する小さな筋で主に上腕三頭筋の補助的な役割を果たしています。
その他にも肘関節が屈曲するときに、関節包が肘関節に対してずれないように保つ働きがあるので肘関節の障害予防にも大きく貢献しています。
肘筋は主に『ドアを押す』『頭上に物を持ち上げる』などの肘関節の伸展動作に関与しますが、上腕三頭筋ほど大きな筋力が発揮できるわけではありません。
しかし、肘関節を伸展させるときに前腕の回内動作を同時に行うと肘筋の筋活動は高まります。
この筋肉は上記でも述べたように上腕三頭筋と一緒に肘関節を伸展させる作用を持つので、鍛えるためにはトライセップス・プッシュダウンなどのエクササイズを行うことが有効です。
また、肘関節を最大限に屈曲させれば肘筋はストレッチされます。
起始
上腕骨の外側上顆(がいそくじょうか)の後面、外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい
停止
尺骨の肘頭(ちゅうとう)外側面
肘筋の主な働き
肘筋を支配する神経
橈骨(とうこつ)神経(C7~C8)
日常生活動作
主にすべての押す動作に関与します。
スポーツ動作
上腕三頭筋と共に砲丸投げやアメフトなどの押す動作に大きく貢献します。
関連する疾患
上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)、橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)