横隔膜の作用と役割(起始停止・神経支配・筋トレメニューなどを徹底解剖)

横隔膜

横隔膜の作用と役割(起始停止・神経支配・筋トレメニューなどを徹底解剖)

横隔膜(おうかくまく)とは胸郭(きょうかく)の下部にある薄い筋肉で腹式呼吸(ふくしきこきゅう)に関与する筋肉です。
横隔膜は分類上は骨格筋と同じ横紋筋に分類されます。

英語名称

diaphragm (ダイアフラム)

横隔膜の解説

横隔膜(おうかくまく)は胸郭(きょうかく)の下部にある薄い筋肉です。
横隔膜はその名称から単なる膜のようなものと勘違いされがちですが、分類上は骨格筋と同じ横紋筋(おうもんきん)です。
横隔膜は胸郭下部にあり、起始部は胸骨部(きょうかくぶ)、肋骨部(ろっこつぶ)、腰椎部(ようついぶ)の3つからなり、それぞれ剣状突起の内面(胸骨部)、第7~12肋骨の内面(肋骨部)、外側脚と第1~4腰椎にかけての内側脚(腰椎部)から起始し、腱が中心部に向かって集束して停止部となします。
このように胸郭の下部をふさぐように位置し、凸状の形をしているのが横隔膜の特徴です。
横隔膜の主な役割は腹式呼吸における主力筋(吸息)として働き、腹横筋(ふくおうきん)とは拮抗的に働きます。
すなわち横隔膜が収縮し、下制することで胸郭の内圧が下がり、強制的に肺内に酸素を取り入れることができるのです。
この他にも

  1. 横隔膜を下制して息を止めることで腹圧を高め、排尿、排便といった行為の補助する。
  2. 重い物などをを持ち上げるときに腹圧を高めることで腰椎の負担を軽減させる。

などの働きもあります。

起始

  1. 胸骨部:剣状突起の内面
  2. 肋骨部:第7〜12肋骨の内面
  3. 腰椎部:外側脚と第1〜4腰椎にかけての内側脚

停止

腱中心部分

横隔膜を支配する神経

支横隔(しおうかく)神経と副横隔神経(C3~C5もしくは6)

日常生活動作

吸気の主力筋(腹式呼吸)として働くほか、下制して腹圧を高めることで、排尿や排便を補助する。

スポーツ動作

あらゆるスポーツ動作に関与し、吸気における主力筋として作用する。

その他の腹部・腰部の筋肉
腹直筋腹斜筋群(外腹斜筋内腹斜筋)・腸腰筋(腸骨筋大腰筋小腰筋)・腹横筋腰方形筋脊柱起立筋(胸腸肋筋腰腸肋筋胸最長筋胸棘筋多裂筋)・下後鋸筋骨盤底筋群

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都内でスポーツトレーナーとして約20年活動し、その後、カイロプラクターとして約10年活動していました。
現在はフリーランスで活動していて主に健康や運動に関する情報を発信しています。

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