目次
小腰筋の作用と役割(起始停止・神経支配・筋トレメニューなどを徹底解剖)
小腰筋(しょうようきん)とはもともと大腰筋からの分束であり、半数以下の人にしか存在しない特殊な筋肉です。
小腰筋は腸腰筋の腱を引っ張るので、腸腰筋と同様に股関節の屈曲に作用します。
しかし、その貢献度はあまり高くはありません。
英語名称
psoas minor muscle (ソウァス・マイナー・マッスル)
小腰筋の解説
もともと大腰筋からの分束で、約半数以下の人にしか存在しない筋肉です。
小腰筋は第12胸椎及び第1腰椎の椎体外側面から起始し、腸恥隆起(ちょうちりゅうき)付近の筋膜に停止ます。
腸腰筋の腱を引っ張るので腸骨筋、大腰筋と伴に股関節の屈曲(前屈)動作に関与しますがその働きは大腰筋の補助的な働きしかしません。
起始
第12胸椎から第1腰椎の椎体外側面
停止
腸恥隆起(ちょうちりゅうき)と付近の筋膜
小腰筋の主な働き
小腰筋を支配する神経
腰神経叢(ようしんけいそう)の枝(L1)
日常生活動作
腸骨筋、大腰筋とともに太ももを上げたりする動作に関与します。
スポーツ動作
ランニングや階段をのぼる、サーカーでボールを蹴る動作に大きく貢献します。
関連する疾患
股関節屈曲拘縮(こかんせつくっきょくこうしゅく)、慢性腰痛(まんせいようつう)、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)、変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)、化膿性腸腰筋炎(かのうせいちょうようきんえん)
代表的なウエイトトレーニングとストレッチ
その他の腹部・腰部の筋肉
【腹直筋・腹斜筋群(外腹斜筋・内腹斜筋)・腸腰筋(腸骨筋・大腰筋)・腹横筋・腰方形筋・脊柱起立筋(胸腸肋筋・腰腸肋筋・胸最長筋・胸棘筋・多裂筋)・横隔膜・下後鋸筋・骨盤底筋群】