股関節の屈曲・伸展とは
図のように大腿部を腹部側に引き上げることを屈曲といいます。
股関節の屈曲に関わる代表的な筋肉として腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)、大腿直筋、縫工筋などがあげられます。(大腿直筋は膝関節を伸展させたまま股関節を屈曲するときに強く作用します)
伸展は屈曲された大腿部を下垂状態に戻すことをいいます。(0°を超えて更に後ろに伸展させることを過伸展といいます)伸展に関わる代表的な筋肉として大臀筋、ハムストリングス(半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋)があげられますが、大臀筋は特に大きな負荷が加わった状態で股関節を伸展させたり、過伸展させたりするときに大きな力を発揮します。
- 直立姿勢に於いては抵抗が加えられていない限りは股関節の伸展を引き起こすのはあくまでも重力です。このとき大腿直筋、腸腰筋、縫工筋はエクセントリックにまたはアイソメトリックに活動しています。
股関節の屈曲・伸展に関与する筋肉
屈曲:腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)、大腿直筋、縫工筋
伸展:大臀筋、ハムストリングス(半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋)
可動範囲
屈曲:0~90°(図のように膝を屈曲させた状態だと125°)
伸展:0~15°
主な運動、スポーツ動作
レッグレイズ、バーベルスクワット、レッグプレス 、ランニング、ジャンプ、自転車