大臀筋の作用と役割(起始停止・神経支配・筋トレメニューなどを徹底解剖)

大臀筋

大臀筋の作用と役割(起始停止・神経支配・筋トレメニューなどを徹底解剖)

大臀筋(だいでんきん)とはお尻を形成する大きな筋肉で単一筋としては人体の中で最も大きい筋肉です。
大臀筋は主に股関節の伸展動作に働き、その他に股関節を外旋させる作用も持ちます。

英語名称

gluteus maximus muscle (グルティアス・マキシマス・マッスル)

大臀筋の解説

大臀筋(だいでんきん)は臀部を形成している筋肉のうち最も表層部にあり、肥厚し、著しく膨隆して豊満観を与える筋肉です。
また、単一筋としては人体の中で最大の面積を誇ります。
大臀筋は仙骨腸骨の後面から起始し、全体として方形をなして斜めに下外方に向かって腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)と大腿骨の殿筋粗面(でんきんそめん)に停止します。
大臀筋はハムストリングスと共同し、主に股関節の伸展に関与する筋肉ですが、その他にも股関節の外旋や外転といった動作にも関与します。
しかしながら大臀筋は股関節が約15°以上伸展したときに作用され始めるので歩行時などではあまり作用しません。大臀筋は股関節の外旋筋でもあるので外旋を伴った股関節伸展動作のときに一番使用されるのです。
すなわち、バーベルスクワットレッグプレスを行う際、股関節をやや外旋位(つま先を外側にむける)で行うと効率良く鍛えることができるということです。
また、腹臥位(うつ伏せ)になり膝関節を40°くらいに曲げたまま、股関節を伸展(膝を高く持ち上げる)させるエクササイズを行うこともとても有効だと思います。
背臥位でストレッチさせたい方と同側の肩に膝が向くように膝をかかえる方法や、逆側の肩に向けて膝を抱え、股関節を内旋をさせることでよりストレッチ効果が得られます。
このように大臀筋は股関節の伸展の際に大きく貢献するので、姿勢保持に関与し立位で正しい姿勢を保つためにも日頃から筋力強化をはかることがとても重要といえます。

起始

  1. 浅部:
    腸骨稜(ちょうこつりょう)、上後腸骨棘(じょうこうちょうこつきょく)、仙骨尾骨
  2. 深部:
    腸骨翼(ちょうこつよく)の殿筋面、仙結節靭帯(せんけっせつじんたい)

停止

  1. 上側:
    大腿筋膜の外側部で腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)に移行
  2. 下側:
    大腿骨の殿筋粗面(でんきんそめん)

大臀筋の主な働き

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主に股関節伸展及び内転-外転外旋に関与します。

大臀筋を支配する神経

下殿神経(L5~S2)

日常生活動作

歩行や走る動作など全ての日常動作に関与します。

スポーツ動作

ランニングやダッシュ、ジャンプ動作など股関節伸展動作が伴う全てのスポーツ動作に大きく貢献します。

関連する疾患

大殿筋麻痺(だいでんきんまひ)、変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)、大腿骨頸部骨折(だいたいこっけいぶこっせつ)、先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)、デュシャンヌ型筋ジストロフィー症、脊椎分離症(せきついぶんりしょう)、慢性腰痛症(まんせいようつうしょう)

代表的なウエイトトレーニングとストレッチ

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当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。
都内でスポーツトレーナーとして約20年活動し、その後、カイロプラクターとして約10年活動していました。
現在はフリーランスで活動していて主に健康や運動に関する情報を発信しています。

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