股関節の外転・内転とは
図のように側方に大腿部を挙上する動作を外転といいます。
股関節の外転に関わる代表的な筋肉として中臀筋、小臀筋、大腿筋膜張筋、大臀筋などがあげられます。
これら外転に関わる筋肉はまとめて外転筋群とも呼ばれることもあります。
単に大腿部を側方に挙上させるだけでなく、骨盤の左右の安定性をはかる筋肉でもあります。
内転は外転された大腿部を下垂状態に戻すことをいいます。
内転に関わる代表的な筋肉として大内転筋、長内転筋、短内転筋、恥骨筋、薄筋などがあげられますが、これらの筋肉は外転筋の拮抗筋として片足で立ったときの左右のバランスをとる働きを担っています。
- 直立姿勢に於いては抵抗が加えられていない限りは股関節の内転(0°まで)を引き起こすのはあくまでも重力です。
このとき中臀筋、大腿筋膜張筋などはエクセントリックにまたはアイソメトリックに活動しています。
股関節の外転・内転に関与する筋肉
外転:中臀筋、小臀筋、大腿筋膜張筋、大臀筋
内転:内転筋群(大内転筋、長内転筋、短内転筋、恥骨筋、薄筋)
可動範囲
外転:0~45°
内転:0~20°
主な運動、スポーツ動作
ヒップアダクション、ヒップアブダクション、スケート、サッカー、空手