大腿筋膜張筋の筋力チェック
実施方法
- 患者さんを仰臥位にさせ、患側下肢の股関節を若干屈曲、外転、内旋位でその位置で固定してもらいます。(このとき患側下肢はベッドより30°くらいの位置で保ってもらいます)
- 術者は一方の手で患側の足首を支え、もう一方の手で上体がぶれないように健側の足首を支えます。
- 術者はその位置より患側の足首を健側に向けて圧迫を加えます。
ワンポイント
正しく測定するためには膝が外側に曲がらないようにしっかり固定します。
この検査をより安定させて行うためには患者さんは両手でベッドを把握すると良いでしょう。
論考
この検査を左右交互で実施します。
弱いと感じた側の大腿筋膜腸筋が弱化している可能性があります。
大腿筋膜張筋の片側だけが弱いと弱い反対側の骨盤が沈下し、腸骨のAS(前上方)変位の原因になります。
また、両側が弱いとX脚の原因になることもあります。
神経リンパ反射
- 股関節から膝関節まで両下肢側面
- 腸骨稜上部から腰椎骨に沿った2つの三角領域
臓器・腺
大腸