体幹の屈曲、伸展とは
関節運動のうち、隣接する骨がお互いに近づくことを屈曲といいます。
体幹部の場合、上半身を前に曲げること屈曲といい、これはまた前屈と呼ばれることもあります。
体幹部の屈曲に関わる代表的な筋肉として腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋などがあげられます。
伸展は屈曲された体幹部を元の直立姿勢に戻すことをいい、これはまた伸展と呼ばれることもあります。(0°を超えて更に後ろに伸展させることを過伸展といいます)
伸展に関わる代表的な筋肉として脊柱起立筋があげられます。
- 直立姿勢に於いては抵抗が加えられていない限りは体幹の屈曲を引き起こすのはあくまでも重力です。
このとき脊柱起立筋はエクセントリックにまたはアイソメトリックに活動しています。
同様に直立姿勢に於いての過伸展は重力が引き起こし、このとき腹直筋はエクセントリックにまたはアイソメトリックに活動しています。
体幹の屈曲、伸展に関与する筋肉
屈曲:腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋
伸展:脊柱起立筋(胸最長筋、胸棘筋、胸腸肋筋、腰腸肋筋)、大臀筋
可動範囲
屈曲:0~45°
伸展:0~30°
主な運動、スポーツ動作
デッドリフト、シットアップ、バックエクステンション、ボート、自転車、各種格闘技